J-Quants API NFT認証

SIGNATEコンペティションの参加者から、コンペティションで提供したデータのAPI配信について継続を希望する声が多かったことから、個人が利用しやすい形式・金額での金融データ配信APIについて一定のニーズがあることを確認出来ました。 そこで、市場データを手軽な価格で素早くAPIで配信できる基盤を構築すべく、ミニマムスコープの無償ベータ版として開始し、ユーザ反応を見つつ改良を重ねて有償化を目指すこととしました。(サービスのアジャイル開発) まず、無償ベータ版のリリースに先立ちアーリーアクセス期間を1か月程度設けることとし、J-Quants APIのコアユーザとして期待される層にフロンティア戦略部が作成、発行したアーリーアクセスNFT(Non-Fungible Token。以下「NFT」という。)を配布し、NFTを試験利用のアクセス権として用いました。具体的には、アーリーアダプターの当選者は本NFTの保有を示すことで、本サービスにかかるAPIキーを取得し、本サービスを利用できるようにしました。

J-Quantsプロジェクトについてはこちら

アーリーアクセスNFTへのチャレンジ

NFTはブロックチェーン上で発行される非代替性トークンで、デジタルコンテンツに紐づいて発行され、他のトークンと一意に識別できるという特徴を有することから、近年、注目を集めています。 フロンティア戦略部では、日々生まれる新しい技術やサービスにかかる知見の獲得及び技術的な可能性を探ることを目的として、本サービスへのアーリーアクセス権としてNFTを利用することとしました。 NFTをアクセス権として用いる方法は既存のID/PWやSNSによる認証と比較して、サービス毎に共通の認証情報を利用できる利便性や、記念品にもなるコンテンツという新たな価値提供、譲渡によるコミュニティの新陳代謝や回遊性の実現といったメリットを有します。 アーリーアクセスのAPI提供機能やNFT発行・認証機能についてもフロンティア戦略部によって内製で開発をしました。パブリックブロックチェーンでのオンチェーンNFT発行は企業としては大変チャレンジングな取り組みでしたが、お互いに知恵を出し合いながらリリースまで持っていくことができました。

J-Quants API及びアーリーアクセスNFTに関するプレスリリースはこちら

J-Quants APIの今後

JPX初の継続的BtoCサービスとなることを目指しています。(エンドユーザとの接点を保持) 顧客・請求管理SaaSを導入することで、顧客管理・請求フローを完全自動化同様の仕組みで今後の小口サービス開発への足掛かりにすることも検討しています。 このように、フロンティア戦略部では、ビジネスの種を自ら発見し、最新の技術やサービスを駆使することで、柔軟性・機動性に長けた取り組みをしていきます。

J-Quants APIについてはこちら