B-POSTとは
JPXでは分散型台帳技術を活用し、証券業界に存在する非効率性を解消する取り組みを、証券業界の多くの参加者とともに行ってきました。 そのうちの一つが、B-POSTと呼ばれるプロジェクトでした。証券ポストトレード(証券の約定後の業務処理全般を意味する)においては相対で行われる業務が多く、データや業務フローの相手方との認識の不一致が発生することによる非効率性が指摘されています。 そこで、データや業務フローについて同期をとる情報共有基盤を構築し、各社が常に合意済みの最新状態を確認できるようになれば、自社の努力だけでは解決が難しかったポストトレード領域における様々な課題を解決できる可能性があります。 本プロジェクトにおいては、証券ポストトレードにおける非効率性の分析と、あるべき将来像を描くとともに、実際にDL T(分散台帳技術)を用いて情報共有基盤を構築し、証券会社、資産運用会社や信託銀行、サービスプロバイダといった業界関係者の方々に広くご参加いただき、証券ポストトレード領域におけるユースケースの検証を実施し、当該基盤の実運用の可否や有益性の確認を行いました。
業界の課題への挑戦
B-POSTに限らず、証券業界にはまだ多くの非効率性が残されています。こうした業界全体の課題を、中立的な立場で解消することを主導していくのもJPX総研に求められる役割の一つです。